今日はたまちゃん先生直伝『筆文字ワンデイセミナー』の日です。
そしてたまちゃん衝撃の登場!!!
いきなりお寺の前の道路で脱輪!!!
え~、まじすか。
でもなんとかたまちゃん自力で脱出。
事なきを得ました。
あ~びっくりした。
車さん、お腹すって痛くないですか?
さて、10時から17時までというみっちり濃密な講習の始まり始まり~。
が!
「たまちゃんは今日何も教えません」
え~!?
さてその言葉の意味するところは?
開始から一時間、筆を持たずにたまちゃんの講話です。
裕子さんは、「この人このまま話だけでおわるんじゃないだろうか…」と不安だったらしい・・・。
たまちゃんが先生時代、教育委員会時代を経て、教えるということを突き詰めていった末にたどりついたのは、教えないってことだったということです。
「教えれば教えるほど小さくなる。レールをしかなくなったら無限の可能性がある」ということを熱く伝えてくださいます。
学校の先生っていうのは、できる人ばかりだった。
自分よりよっぽどできる人たち。
でもなんでかな、自分のところに生徒は集まってくる。
それはなんでかということを考えると、この言葉だけだった。
「そうかできんのか。おれもできん。」
そっか~。やっぱり共感なんだよな~。
そう僕は思いました。
そしてたまちゃんは、「みんなできるんだ」、「みんな違ってみんな素晴らしい」ってことを広める 『笑顔の種まき』 のために全国を走り回っています。
みんなそれぞれに素晴らしい存在なんです。
でもみんな自分を否定するんだよ。
自分はできないやつだ。ダメなやつだって。
その自己否定の蓋を外すお手伝いをしたいんです。
必要なのは自画自賛する力。
あなたに必要なのはそれ。
できるってことは他者からの評価ではないんです。
一般的にいう上手いとか下手じゃない。
みんなできるんだよ。みんな素敵なんだよ。
上手に書きたいは、認められたい、褒められたい、人からすごいって言われたいってこと。
そうじゃないんです。
どうすればありのままの自分がさらけだせるのか。
いかに自分の思いを引き出していけるか。
それこそが素晴らしいんだよ。
みんなが素晴らしい。
でもそんなこと言ってもたまちゃんは字が上手だからって言うんだよ。
自分にはできないって。
自分でもできるんだって証拠を見せないと納得しないからね。
そんじゃ証拠を見せます。
たまちゃんはなんにも教えないので、いきなり作品を書いてもらいます。
ということで、いきなり色紙作成です。
お、いよいよか!
言われる前に新しい大筆を下ろしとこうっと。
と、筆をほぐそうとしたその時、
ん?
筆をまだ下ろしなさいと言わないのにやる人がいますね!!
ぎくっ!!!
男二人がそそくさと先走っております。
男ってやつは・・・。男ってやつは・・・。
「書家の筆の下ろし方はこうなんです!」
って、たまちゃんは一気にぐいんぐいんと痛めつけるようにこすりつけて筆をおろします。
そしてクイズshowbyショーバイを思い出す決め台詞を発動です。
「さ~みんなもやってみよう!」
「いいんですか、そんな中途半端で。中途半端にやってると中途半端な人生にしかなりませんよ!」
たまちゃんの言葉に笑わされながら、中心に穴があくほど根元までぐりぐりと筆を下ろしていく祥子さん。
「お~い、誰があごを撫でろと言った。びっくりするわ。」
というたまちゃんに突っ込む方向に目を向けると。。。
「え~、気持ち良さそうだな~って思って」
(≧ω・)てへぺろ
裕子さん、ほぐした筆の気持ち良さに大喜び。
「さあ、それでは色紙(しきし)を出して下さい。」
ざわ。。。
ざわ。。。
え?
まさか!
「色紙をいろがみと読んでしまって・・・。」
ち~ん。
みこ先生、撃沈です。。。
流れはまだまだ止まりません。
え?
なになに? 忘れた~?
「前日のんだくれて、色紙と色紙額を買い忘れました。。。」
主催者の「VANちょお」こと、川井さんもこの適当さ。
お~い、どうなってんだ~!!!
「あ!」
今度はなんだなんだ~?
「黒い墨と間違えて、朱墨をもってきてしまいました」
「あ~うん、それは先生が使うやつだね」
たまちゃん唖然。
そして前日、
「私、変態になりたいです」
と泣きながら宣言したというこの方が、この後やりたい放題です。
「話を聞け、話を」
とたまちゃんに突っ込まれながらも、話は半分しか耳に入れず、枠のぶっ壊しに大暴走。
たまちゃん思わず、
「よくこんな変な人たちばかり集めたな~!」
これ褒め言葉です。
たまちゃん自身も変人ですから。
失敗を軽快に突っ込み、笑いに変えていくたまちゃんの講座は、みんな笑いが止まりません。
みんな変人。
変な人。変態。
そんな言葉をありがたく受け取っていいんです。
みんなが「あの人変だ」「あの人変わってる」って言われたくなくて、人に合わせた生き方しちゃってるんですよね。
今日からみんな、「変な人、変態」は褒め言葉と捉え、自分の道を突き進みます。
「さ~枠を取っ払おう」ってことでいきなり作品作りです。
左手で持って、
筆のてっぺんをグーで握って、
そして目をつぶって、
さ~新聞紙いっぱいに書くつもりで書くんです。
色紙は自分の蓋。
今日皆さんは突き抜けるためにここに来たんです。
はみ出しなさいよ。
その時呪文があるんです。
「私はできる。できるにきまってる。私って素敵。」
これを頭の中で唱えながら、さ~書いてみよう。
うわ~、さすが妹です。
昔から思い切りよかったんですよね~。
スタンバイベイビーの時に、先にこの世に行きたがる彼女の魂を押さえて言ったんです。
「おい、僕が先に行く。お前はお寺に縛られたくないだろ。」
多分そんな気がします(笑)
僕は上横ははみ出しましたが、下が空白できちゃってます。
これはもっと足元に伸びていけよって暗示だなって思いました。
うわ~、これもちからづよ~い!
うわ~これもすばらしい線でてる~!!!
「みんな素敵~!!!」 ってなりますわな。
とはいえ、僕はちょいと自分の書いたものに納得できず。
この辺がやはり長年書の世界で「上手下手」を基準にやってきたものの蓋なのでしょう。
たまちゃんの言葉が響きます。
みんながあなたの作品を見て、素敵だと思ったはずです。
でも自分が見て最初どう思ったか。
世の中で自分を否定する人がたった一人だけおる。
それは自分です。
その人さえ否定しなければ、うまくいくのに。
自分を素敵だって宣言していいんですよ。
自分が自分を否定しなければ、その種はどんどん大きくなってどんどん花開くんですから。
自分の可能性をつぶしてんのは誰でもない、自分なんだよ。
自分を、なめんじゃないよ!
そして次にたまちゃんカットの筆ペンで、自分の名前を書きます。
書き順にもとらわれず、今までと違った書き方を試みるのです。
いつの間にか12時を回っています。
そのまま作品広げっぱなしで、部屋を移動します。
みんなで昼食のお弁当。
ゲストーク。変態トークが炸裂です。
さて休憩もそこそこに午後の部に入ります。
ゴム印を掘ります。読めないのがかっこいいよということで難しい篆書の文字を選択です。
一本の線を4回で、カッターを少し寝かせて内側に刃を入れるときれいにくりぬけます。
僕は弘純の「純」にしました。なんか流れがあって好きだったので数ある中でこれを選びました。
これは祥子さんの「祥」だったような気がします。「彦」みたいですね。
そして一人一人の雅号を決めます。
僕は「水月」にしました。本来雅号は師匠から一文字いただいたりして付けてもらえられるものですが、僕たちは自由に選ばせてもらえました。
たまちゃんと奥さんは奥さんの方が「雲雀」って先に雅号を付けてしまったんだそうです。そしてたまちゃんに雅号をつけて付けてあげると言ってきたそう。
「私の雅号の雲の一文字をあげる。それじゃ雲を呼ぶ男でうん〇」
お~い!
しばらく 「うん〇トーク」 で盛り上がります。
さて気を取り直して、プレゼントしたい言葉を一文字選んで色紙作りです。
みんなが雅号と印を入れて、とっても立派な作品になりました。
ちなみにたまちゃんから配られた高級だという紙は、実はダイソーのてんぷら敷紙だそうです。
プレゼントの極意は「お金がかからない」、「時間がかからない」ことだそうで、これが長く続ける秘訣だそうです。
さて、ここまでが 『才能確認編』 だということ。みんなしっかり確認できたのではないかと思います。
ここから 『もらって嬉しいプレゼント作り編』 に入ります。
たまちゃん、ここで人に物を与える素晴らしさを説明するのに「托鉢」の話をします。
お釈迦様は世の中を救うというシステムを作られた。それが托鉢です。
おしゃかさまが「なぜお金持ちのところへ行かず、お金のない人のところに行くのです」と疑問を呈する弟子たちに言うわけです。
「それはこの人たちがひとのためにお金を使ったことがないのです。だから貧しさから抜け出せない。だからこの人たちに、人のためにお金を使ってもらうという経験をさせてあげるのです。それが幸せに繋がるのです。」
この話は知っています。僕も托鉢をしますのでね☆
でもすっかり奥の方にしまいこんでいましたね。思い出させてもらってよかったです。
たまちゃんもなにをやってもうまくいかない時期がありました。だけど、人にプレゼントをするようになってから幸せになれるようになったんです。
わかる字を贈ると「ありがとう」で終わる。でもわからない字を贈ると、「これ素敵だけどなんて読むの」って聞かれる。
アハ体験。わからないものがわかった時に 心が動くという脳の作用です。
うまい下手じゃない。
いつの時代も伝わるのは心。
その人の幸せを願ったならば、確実にその人の心に届きます。
文字との出会いも一日限り。
上手に書こうと思った字よりも、その人の幸せを思って書いた字はよっぽどエネルギーにあふれていますから。
思いきって筆を走らせてみます。そしてここでブレインストーミングのワークからの色紙作成です。
みんなでアイディアを出し合って、思いつく限りの「言われて嬉しい言葉」をあげていきます。
それを色紙に一人寄せ書きをするのです。
一番大好きな言葉を真ん中に。
そして少しづつずらしながら列記していきます。前の言葉の文字と同じ大きさにしないのがコツとのことです。
最後に自由にパステルを配色したら出来上がり。
みんな素敵だわ~。
これももらって嬉しいですね。
お待ちかねのお地蔵さん。
ま~るさんかくしか~く~。
「さ~みんなでやってみよう!」
かわいいな~。
パステルの色合いもほんわか~。
それぞれのお地蔵さんが、それぞれの優しい言葉。
癒されるね☆
さらに、だるまも書きます。
「最近だるままでなかなか入れなかったんだけどな~」とつぶやきながら、たまちゃんだるま作成です。
これはちょいと難しかった。
たまちゃんも苦戦したようで、開発秘話と初期のだるまの画像を見せてくれたのですが、かわいくて笑えました。
だるまが赤ちゃんみたいだし、セリフも可愛かったです。
「だるまがそんなん言うかよ」(笑)
だるまはちょっと叱咤激励系のセリフにするのが肝のようです。
最後に写真を通して「メッセージが浮かぶ体験」というのをしました。
これからみなさんに写真でメッセージを送ります。たくさんある写真の中で、あなたが選ぶ写真は決まっています。
写真を一枚選んで下さい。あなたにぴったりな写真があなたの元に行くはずです。
みなさんが選んだ写真は、皆さんにどんな応援、励ましのメッセージを送ろうとしているのでしょう。
浮かんでくる言葉を書いて下さい。
みんながすらすらと自分に降りてきたメッセージを書いています。
みんな詩人だな~。
できた作品、これはもうカレンダーにできちゃいますよね。
たまちゃんは心が元気になる言葉の発信を続けています。
ネタはなんと1400を越えるということ。
どういう風に作ってるのと聞かれると誰にでもできるよと答えているそうです。
「私にはできない、と思ってるからできない。やれるかも、と思ったらやれるよ。」
ほんとうにあっという間の6時間でした。
今日たまちゃんは何も教えてません。
全部自分たちでできたんです。そうでしょう。
もともと自分はもってるんだよ。それを押し殺してしまってるのは、できるわけないという蓋なんですよ。
今日一日終わってみてどうですか。
「自分はできない」から、「自分の作品がまんざらでもない」という思いに変わってきているならば、もう蓋は半分以上はずれてますわ。
蓋がはずれたならば、今度は誰かの笑顔のために、種まきをして下さい。
一人一人がお天道様になった時、世の中を照らします。
たまちゃん、ありがとうございました。
たまちゃんは先生やって教育委員会やって、それをやめて筆文字やってる人は誰もいませんわとおっしゃってましたね。
僕もお寺に生まれて、レールに乗って、不眠症になって、回復して、スピケアやって、いろいろやって、習字もやってるって人は僕しかいないでしょうね。
それはみんなそうですよね。
ワンネスに繋がってはいても、オンリーワンの存在なのだから。
自己否定の蓋を外して、一人一人がお天道様になっていきましょう。
さあ今日のセミナーを経て、好きな肩書を名乗っていいそうで、
「書家」
「筆文字詩人」
「幸せのお地蔵さんイラストレーター」
などたくさんの提案をいただきました。
ふふふ、たまちゃん。
この稀代の詩人をめざめさせてしまったな☆
感謝☆
お寺へ行こう 『テライク-TeLike~善住寺』 のホームページはこちら
https://anzac76.amebaownd.com/
善住寺に企画を持ち込みたい方はどうぞご相談下さい。
主催者は、あなたです!
今回の主催者、川井崇さんが店長を勤めるお店。
僕たち夫婦のお気に入りのお店でもある鳥取市の『とりでん』
http://tabelog.com/tottori/A3101/A310101/31000945/
山地 弘純
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