7月4日
第11回ひより塾。
今回は総復習でした。
【立ち姿】
胴づくりをします。
重心を下半身(土ふまず)に落として、腰骨をしっかりと立てます。
志が立つこと、気持ちをしっかり持つということと、腰骨が立つことは一緒じゃないかって思うんです。腹筋が重要です。
【座り姿】
骨盤を立てることが大事です。
生気体は張りのある氣が通り、死気体は背中が曲がり、気が滞っている状態です。
オーラさえも大切にしてほしいと思います。
自分の毛穴から出るもの、醸し出すものに責任をもちましょう。
立ち姿も座り姿も、居住まいをしっかりと保つことで、自分は元気に、そして周りも元気になるのです。
わたくしたちは、ただこの居住まいだけで、日本中、世界中の人を元気にすることに貢献することができるのです。
【歩き方】
足裏を見せないように、紙一枚分を、畳に対して平行に歩きます。
手をふりません。
畳のヘリは相手との境界線なので踏まない方がいいです。
「踏んじゃダメ」ではなく、「踏まない方がよい」です。
無理に踏まないようにすると不自然です。
踏み出す足は糸一本分の線をはさむように真っ直ぐに歩きます。
千鳥足にならないようにしましょう。
【立っての方向転換】
止まっている時には、まず下座の足を引いて、「T」の字に掛け合わせ、転換します。
歩いているときには、前に「T」の字に掛けて方向転換しましょう。
【座礼】
九品礼があり、使い分けます。
お辞儀をして、言上の姿勢で挨拶をし、再びお辞儀をします。
挨拶は挨拶。お辞儀はお辞儀。一回一動作にします。一回二動作にしないで、一つ一つを丁寧に。
最後に頭をあげて「残心」。また会いたいなって思ってもらえるような心を残すのです。
【扇子の扱い】
挨拶の時、なぜお扇子を出し、前にお扇子を出して挨拶をするのでしょうか。それは相手様との間に一線を引くということです。相手の境界線を侵さないという心が込められています。
お扇子は両手で持ちます要を右手で、左手は支えで、親指で止めます。
下座側に置いてあったお扇子を両手で前に出し、片手づつ手を引きます。
基本物は両手で扱ってほしいです。片手づつ引くというのは、エネルギーを半分づつ、相手に気付かれないような自然な配慮で行うということです。
【立ちあがり方】
お尻を上げて、足の指を下座上座と爪立ててからその上にしっかりとお尻を乗せ体重をかけます(跪座)。それから下座の膝を立て、スッと立ちあがります。
【跪座の姿勢】
正座から立つ時、立ってから正座する時、かならず跪座の姿勢を経由します。
【座り方】
下座の足を半足引いてから真っ直ぐに腰を沈めていき両膝をつきます。お尻を指立てた足のかかとの上にまずはしっかりと載せて体重をかけ(跪座)、それから座ります。
【膝行膝退(しっこうしったい)】
両手をグーにして体の少し前に着き、座ったままで前進したり後退したりします。
【座っての方向転換】
両手を体の両横にグーで着くのですが、、回りたい方の手を後ろにずらし、手の力で体を一気にぐるっと90度回します。
【襖の開け閉て(あけたて)】
一気に開けたりしません。まず取っ手を持って少しだけ開けます。
間を大事にしてください。
そして、下から20cmくらいのところを右手で一手、左手で二手という風に開けます。
人の領域を侵さないという心があるのです。
ここは右手さん、ここは左手さん。
でしゃばり過ぎないようにしましょう。
【立つときの心遣い】
目の前に見下ろす人がいないかを確認してから立ちあがります。
また両隣の方がいれば、ひと膝前に出てから立ちあがります。
【座るときの心遣い】
最後までゆっくりと座ります。
そして先に両隣、上座、下座の方に指建礼にてご挨拶をします。
【歩く時の心遣い】
「前通りの礼」といいまして、少し前かがみになり、さささとなるべく早く通り過ぎるのです。
わたくし横断歩道でも待って下さる車に一礼してから、小走りどころじゃなく、全力疾走で駆け抜けます。
というわけで残すはあと一回となりました。
9月5日にいよいよ一年間講座がフィニッシュです。
山地 弘純
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